見ている人も、こらえていたものがどっと崩れてしまうシーンです。悲しさだけでなく嬉しさや安堵感が全部一緒にこみ上げてきます。北の21年の中、「どっとくる度」では屈指のシーンです。 親は子供がどんなことをしても、それを一生懸命理解しようとします。そして子供は自分がどんなことをしてしまっても親の気持ちを心配します。 しかしこのシーン、直前の穏やかな15分からの持っていき方、カメラワーク、音楽の入るタイミング、脇での無言の純の表情、全て完璧です。シナリオでは「始めて蛍の目に涙が浮かぶ」とあるだけですが、実際の蛍は号泣してしまいます。倉本さん、おそらく号泣してしまう蛍を見透かしていたのでは。 最近、Dr コトーがかなりの人気を博しました。良いことです。でももっと画面構成、間、音楽の挿入位置など私はいろいろ直したくてたまりません。 <戻る> <次へ> <インデックスへ> |