英語「達人への道」 - 実力 vs TOEICスコア
なかなか分かりにくいTOEICスコアと実力との関係、まとめてみました。自分の昔の実力と限られたTOEIC受験結果、並びに私が接してきた人たちのそれらを経験的に総合しつくっています。違う部分があるかもしれません。およその目安としてお考えください。
基本となる実力の区分けには、松本道弘さんが著書の中で広く提唱しておられる段階付けを目安として使用させていただいてます。スキルの説明の部分は著書からの引用をさけ自分の経験などから思い起こし書くようにしました。
TOEIC900点レベルというのが、まだまだどの程度のものなのかが感覚的に分かっていただけると思います。これをベースとしてTOEICと実力との関係を本文にて、近々説明していきたいと考えています。また、まだ多少荒いような気もするので随時Updateします。
「TOEIC900点以上への道」での関連ページはページ [110] からです。
どんな感じ? | TOEICでは? | 英語道* | |
● | 学校の英語ではなく英会話に興味を持つ頃。外国人の英語はさっぱりわからない。たまに分かると大感激。 | 〜400 | |
● | 映画は5%以下の理解度。1〜2ワードの決まり文句を聞き取れて感激。 | ||
● | おきまりの挨拶程度しかしゃべれない。後は無言か、笑う。 | 5級 | |
● | 読み、書く能力は殆どないし興味もない。 | ||
400〜500 | |||
● | 英会話学校に一番行きたい時期、そして通い始める。通うだけでぺらぺらにいつかなると思いがち。英会話に接しているだけでうれしい気分になる。とにかく暗記すれば何とかなると勘違いする時期でもある。 | ||
● | 学校の外人教師がゆっくりと話せば少し分かる。普通の会話はまだ0〜30%の理解度。映画もまだ5%も分かれば上出来。 | ||
● | 少しずつ英文を作りながら話そうとし始める。しかしとてもスローで実用度はまだ無い。 | 500〜600 | 4級 |
● | 読む事への必要性を感じる人も出始める、がまだ読めない。1分50ワード以下。書く事への興味はまだ無い。 | ||
● | 一番海外留学とかホームステイとかにあこがれる時期。でも行くには早すぎる。英語に接するうれしさと同時に苦しさを少しずつ感じ始める。ただ自分の成長がわかりやすい時期のため楽しさがある。 | 600〜700 | |
● | いつも習っている英語の先生の話すのはだいぶ分かるような気がする。知らない人との普通の会話の理解度は30%〜60%。映画はまだまだ5〜10%。 | ||
● | 単純な構文の文章をとぎれとぎれでも話せるようになる。ネイティブのような発音になりたがる。相づちとかは一人前。丸覚えのフレーズをいってはみたものの返ってくる相手のいうことはわからない事もしばしば。 | 3級 | |
● | ジャパンタイムズのような新聞ならそこそこ分かるようになる。ペーパーバックは簡単なものなら完読できはじめる。書くことを始める人もいるが、へたをしたらまだ小学生低学年レベルのライティング。 | 700〜800 | |
● | かなりの人がここら辺りであきらめて、やめてしまう。苦痛な部分の方が多くなる。自分の進歩がだんだん見えにくくなる時期。やっとどうにかこうにかビジネスで英語を使えるレベルではあるが、まだまだ初心者としてみられる。落ち込むこともしばしば。 | 800〜900 | |
● | それほど複雑でない話題を一般の外国人と会話することはなんとかできるが、とても疲れる。無理して話そうとし、場が持たない。しっくりこない。そろそろ欧米人へのあこがれだけでなく、「違い」ということに気がつき始める。 | ||
● | こちらが英語学習者ということを意識してしゃべってくれる人の英語はほぼ分かるようになる。メジャーなアメリカ英語以外はガクンと理解度が落ちる。まだ、映画は分かりやすいもので30%くらい。 | 900〜 | 2級 |
● | 読み物も時間さえかければかなり読めるようになる。仕事で必要とされない限り、まだまだ書くことをしない人が結構多い。しかし早い時期で始めた人はかなりかけるようになる。 | ||
● | 自分がいわゆる英語ができる部類と感じ始め、妙に自信がつきすぎる時期。 | ||
● | まだまだ発想的にぴんとこない部分はありながら会話はかなり無難にこなせるようになる。無理して話すということも減ってくる。素人にぺらぺらですね〜といわれ、ますます自信満々。 | ||
● | 会話でのリスニングもface-to-faceの会話であれば殆ど分かるようになる。また分からなくても聞き返せる自信がつく。映画理解度40〜70%くらい - やっと字幕なしで「普通に」映画を何とか楽しめるようになる。 | 1級 | |
● | Nativeに比べれば格段に遅いものの、かなり読めるようになる(分200ワード以上)。書くことも日本語と変わらないか、ビジネスなどでは日本語よりも楽だとも感じるようになる。 というか、この辺りまでくるには読む・聞く・書く・話す、総合的にできて始めて到達できるということのようです。 | ||
● | 一時の自信満々の時はすぎさり、自分の英語のスキルを淡々と一つのツールにすぎないと自覚し始める。と同時に自分の未熟さが再び見え始める。しかし始めた当時のような「憑かれたような上達への欲求」ではなく落ち着いた着実なものになる。 | ||
● | まだ欧米人同士の会話には対等に入っていけない自分がわかる。ビジネスで用件を処理する機能はあるが、むしろチャットで潤滑油のような会話がまだ難しいと感じる。 | ||
● | よほどアクセントの強い国の人でない限り、普通に理解できる。では欧米人の聞き取り能力と同じかといわれるとまだまだ。映画理解度は60%〜90%。 | 初段 | |
● | 読むぞ〜と意気込まなくても普通に英文を情報収集のために読むようになる。ビジネスの英文ライティングはへたな欧米人よりうまくなる。しかしトピックが変わると弱さもぽろり。 | ||
未体験ゾーン | 2段 | ||
未体験ゾーン | 3段 | ||
未体験ゾーン - ここら辺りが本当の「達人」? | 4段 | ||
*: | 英語道とは松本道弘さんが著書の中で展開しておられる英語のランキングです。実際の機能的な実力を表すのにはきわめて良くできた方法なので参考にさせていただきました。ただ各レベルのDescriptionは引用をさけ、自分の言葉で私自身の経験や目にしたことををベースに記述しています。 著書の中では自らの経験をまじえ、とても詳しくレベル別の特徴や勉強法を書かれておりますので必要とあれば参考にしてください。 |
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