阿弥陀堂だより (2002)
(上のDVDは雨あがるとのパック版です) |
日本語 |
予告編とちらりと観て以来、是非みたいと思っていた作品でしたがやっとDVDが発売になり早速観てみました。やはり、私の目に狂いはありませんでした(?)。いいですねぇ。とてもいいです。「雨あがる」に続く小泉監督の作品ですが、私が市川昆さんの次に好きになった監督です。
東京で最前線の医師として活躍していた女医(樋口可南子)とその夫の売れない物書き、孝夫(寺尾聡)。その妻の療養のために孝夫の故郷の長野の山村に帰ってきます。その村の阿弥陀堂に住む一人の老婆(北林谷栄)。そこを訪ねる一人の若い女性(小西真奈美)。
全編に展開する穏やかな四季の流れ。穏やかな人々の人生の流れ。その中で人それぞれに大切なもの・取り戻すもの。時速300キロで疾走するのぞみに乗っているような真正面しか見えなくなりがちな我々の生活を、それで良いのか?何か見落としてはいないか?と思わせてくれます。年をとったせいでしょうか?笑うような場面でつい涙が出そうになってしまいます。
北林さん、91歳での日本アカデミー賞ですが、これは文句なしでしょう。メイキング(DVDのみ)で最後のシーンを取り終えた彼女が思わず号泣してしまうところは涙を誘います。
また私の「何度観るべき映画」リストに一枚加わりました。 ------------- |